ヴィーガンとクルエルティフリーの違い

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似ているようで違う!ヴィーガンとクルエルティフリーについて

オーガニックコスメと一言で言っても、細かく分類されます。

ヴィーガンとクルエルティフリーは、混同されがちな言葉ですが似ていても考え方は違うのです。

この記事では、同じ動物実験をしない化粧品という考え方の中でヴィーガンとクルエルティフリーはどういった違いがあるのかについて、お伝えします。

 

 

<ヴィーガンコスメとは何か>

一言でお伝えすると、動物由来成分を含まない化粧品を指しています。

植物からの成分に重きを置いていて、動物由来の成分・材料は使用されていません。

日々使用している日用品や食材など、全てにおいて動物由来のものが増え続けていました。

しかし、近年は多くのブランドで「脱動物利用」を意識し、ヴィーガンコスメが注目されています。

一方で、ヴィーガンは成分に対して言われる場合が多く、製造過程で動物実験がされていたとしても成分や材料に動物由来のものが入っていなければ、「ヴィーガン」と表示できるのです。

 

<クルエルティフリーコスメとは何か>

成分も製造過程でも、動物実験を行わずに作られた化粧品を指しています。

コスメを開発するブランドそのものの考え方で、ヴィーガンなのかクルエルティフリーナノカが変わってくるのです。

クルエルティは英語で「残虐性」を意味していて、フリーがつくことによって「動物に残虐な手段が使われていない」ことを意味しています。

製造を行う全ての過程において、一切の動物実験はされていないのでより動物を守る方法です。

 

 

ヴィーガンとクルエルティフリーの大きな違いは「動物に優しい部分」

それぞれの特徴を聞いたとしても、どちらも動物保護を目的にしているので、結局ほぼ同じ?と感じますが大切なのは、どの部分が動物に優しいのかになります。

ヴィーガンの場合は植物由来成分のみを使用し、成分や材料には比重を置いていますが製造過程で動物実験がされていても、ヴィーガンと呼びます。

 

一方で、クルエルティフリーは成分と材料はもちろんのこと、製造過程においてま全て動物実験を行わないものです。

クルエルティフリーの場合、一切動物由来を用いらないヴィーガンとは違い、動物由来成分を含む場合があります。

ミツロウは固形になりやすい保湿成分としてコスメに含まれる場合が多く、クルエルティフリーコスメで使用される動物由来成分の代表です。

動物由来成分と聞くと抵抗感を抱く人もいますが、もちろん、動物実験をしていないことは大前提でクルエルティフリーはサステナビリティを最優先に考える方針だと思ってください。

 

 

<ヴィーガンとクルエルティフリーどちらを選ぶか>

違いはあれど、動物を守りたいという考え方に変わりはありません。

コスメとして使用するのであれば、どちらが良いのか?はとても悩む部分です。

一概にどちらが良い、悪いの判断はせずに視野を広く持つ方が良いですが、選び方のポイントご紹介します。

 

 

・成分にこだわりたいのであればヴィーガンコスメ

肌トラブルに悩んでいる人は、植物由来成分のみで作られているヴィーガンコスメの方が使いやすさを感じられます。

クルエルティフリーコスメは、容器などに動物由来成分が含まれている可能性があるため、肌に触れる成分や材料を意識したい人向けです。

ただ、動物実験に関してはしているしていないを明確に判断するのは難しいため、その点はよく検討しましょう。

ヴィーガンは原料成分に比重を置いているため、しっかり配合成分を見ることで自身の肌への影響をある程度イメージできます。

 

 

環境にも動物にも優しくありたいのであればクルエルティフリーコスメ

いかなる過程においても、動物実験をしてほしくないし環境にも優しいコスメを使いたい、という人はクルエルティフリーがおすすめです。

クルエルティフリーは、一切動物実験を行っていないため動物により優しい考え方です。

ただ、環境保護の観点から動物由来成分を使用する可能性もあるため、気になる人はきちんと成分表示を見てから購入しましょう。

 


<ヴィーガンかつクルエルティフリーでもあるコスメがある!>

ヴィーガン、クルエルティフリーと言葉が違うのでそれぞれ別々でしか取り扱われないと思う人も多いです。

しかし、実際はヴィーガンかつクルエルティフリーであるコスメも存在します。

ややこしい印象になりますが、簡単に言うと植物由来成分のみで作られたどの過程でも一切動物実験をしていない商品もあるのです。

 

ヴィーガンやクルエルティフリー文化が盛んな海外が中心となっているため、まだまだ日本で購入できるヴィーガンかつクルエルティフリーというコスメは多くありません。

徐々に日本でも動物を守る意識が高まってきているので、増えていくことが予想されます。

 

 



自身の肌についてや、環境・動物保護のことなど、想いはそれぞれ違います。

コスメは日々使用するものなので、全てにおいて優しい商品を使用したいと思うことでしょう。

普段しっかりとヴィーガンやクルエルティフリーなどを意識していなかったとしても、毎日使うコスメであれば身近に感じられるはずです。

商品を利用する人が良い選択をし、コスメブランドも配慮していけば、世界はおのずと良くなっていきます。

自分・環境・生き物に優しい選択として、ヴィーガンコスメとクルエルティフリーコスメの違いを理解し、自身の考えに合った商品を利用してください。